Webエンジニアが学ぶ!電子工作マスターへの道

こんにちは。

最近流行りに流行っているIoTですが、
電子工作の知識に疎いために、なかなか手を出せずにいる方は少なからずいると思います。

この企画では、電子工作に疎いWebエンジニアのたかけん君が、
ハードウェアのいろはを学びつつ、IoTマスターを目指す過程を紹介していきます。

Webエンジニアの方でなくても、
「IoT流行ってるしやってみたいけど、回路図も読めないし…」
という方はぜひ、この記事を読んでたかけん君と一緒に学んで頂けたらと思います。

オームの法則を復習する

どんなに複雑な電子回路であっても、
それを読み解く基本のカギとなるのはオームの法則です。

E = IR
電圧 [V] = 電流 [A] * 抵抗 [Ω]

10Vの電源に2Ωの抵抗を繋ぐと、5Aの電流が流れます。
5Ωの抵抗の両端電圧が10Vだったとき、その抵抗に流れている電流は2Aです。
(実際にこんな回路を組むことはそうそうありませんが)

LEDを光らせる

電子工作のHello Worldこと、Lチカをやってみましょう。
点滅はさせないので、LチカというよりもLピカですね。
Lピカ、語感がクラピカっぽいので、緋色のLEDを使いましょう。
(緋色は無いので赤色のLEDを使います。後述しますが、赤色LEDは必要な電圧が低くて使いやすいのです。)

LEDを点灯させるには「電流制限抵抗」というものが必要です。
「適当に750Ωくらいでいいや〜」と済ますこともありますが、
たかけん君にはきちんと抵抗値を計算してもらいます。

計算の条件として、以下を定めます。

・LEDの電圧降下(Vf)は、1.8V
・LEDに流す電流は、1mA
・電源は、単三電池が2本の3V

正解は、1.2kΩ(1200Ω)です。

欲しい抵抗値を計算したとき、
それが実際にお店に売っている抵抗値になることは稀なので、その時は近い値のものを採用します。
お店に売っている抵抗は、1、1.5、2.2、3.3、4.7、6.8、10、15Ω、、、とおおよそ等比級数になっています。
1.2kΩの抵抗はレア度がアンコモンなので、コモンの1kΩか1.5kΩで代用することも可能です。

無事にLEDが光りましたね。

質問コーナー

たかけん
なんで1mAって決めたの?
LEDの点灯回路を組む時は、LEDに流す電流を最初に決めることが多いです。
最近のLEDは1mAも流せば十分光っていることがわかるので、この値にしています。

たかけん
1.8Vって電圧はどっから来たの?
LEDの電圧降下(よくVfと記載されます)は、その色、品種によって様々です。
詳細な値はLEDのデータシートを見ればわかるのですが、赤色の場合1.8V前後のものが多いです。

LEDをもっと光らせる

LEDが1個だけ光ってても楽しくないので、もっとたくさん光らせます。
とりあえず、10個光らせましょう。

たかけん君にLEDを10個光らせるための回路を書いてもらいます。

 

実際にこの回路を組んで確認してみましょう。
並列にすると各LEDと電流制限抵抗に3Vの電圧がかかりますので、
問題なくLEDを光らせることが出来ます。

キレイですね。
光り物っていいですよねやっぱり。

まとめ

今回はオームの法則を復習するということで、
きっちり計算をした上でLEDを光らせてみました。

次回はもっと複雑な回路を読み解く練習をする予定です。