エンジニアがブログを書くメリットとうまく発信するための方法

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こんにちは。アドベントカレンダーに巻き込まれました。ライターの大沢と申します。

そもそもアドベントカレンダーってなんやねんと思ってるんですけど、調べないで放置しています。とりあえず今月は毎日ブログ書いてるみたいです。

そもそもこのブログメディア自体、電通大生が作っている電通大生や大学生向けのメディアなのですが、そのどちらでもないですし、この間代表の高橋くんが書いていたメディアの思いには、エンジニアを増やすと書いてありましたが、僕はエンジニアでもありません。

ということで何を書こうか、と考えていたのですが、高橋くんに「まあ大沢さんならとりあえずブログの書き方とか書いてもらえばいいんじゃないっすかね」とありがたい言葉をいただいたので、そうします。ここに意志はありません。

とはいえ、以前より「エンジニアはブログを書いたほうがいい」という流派の一員としてブログを推奨してきた私にとっては、このブログを書くことは苦ではありません。前置きが長すぎます。本題に入りましょう。

ここでは「エンジニアがブログを書いたほうがいい理由」に始まり「ブログを書くときの上達のステップ」まで、入門のステップを網羅的に紹介していきます。

エンジニアがブログを書いたほういい理由

そもそも、多くのエンジニアはなぜブログを書くのでしょうか。発信力を高めることには下記のようなメリットがあるからです。

1技術力の証明になる
2お金になる

それぞれを紹介しましょう。

1.技術力の証明になる

エンジニアが技術系のブログを書くことは、ひいては「技術力の証明」になります。このことについては皆さん納得がいくでしょう。例えば、自分がPHPについて調べ物をしているとき「大沢さんの開発日誌」が何度も出てきたら、大沢さんはPHPに詳しいんだな、とそう感じるでしょう。

Qiitaやはてブで何回も「大沢さんの開発日誌」を見たら、大沢さんをすごい人だと感じるでしょう。もちろん内容は重要なのですが、コードを見せなくとも、技術力をある程度アピール出来ることはブログを書くことの価値になるかと思います。

また、そのような技術力の証明が出来るとどのようなメリットがあるかというと、個人では「キャリアパス」、つまり転職の際の評価や社内での評価につながり、法人では「採用力の強化」、採用候補者へのリーチ獲得と関心の獲得につながります。

要するに、検索やはてブ、Qiitaなどでその企業名をよく見ることは、つまりこの企業はPHPに詳しい人がいる、PHPをよく使う会社なんだな、と知られることになります。しかもPHPをもっと勉強したい!というエンジニアにはよりよく認知をさせることが出来るのです。

もちろん、個人にとっても法人にとっても、ブログの発信力があることだけで転職をできたり、採用をすることが出来るわけではありません(技術力や人事体制、条件は重要ですよね)が、かなりのアドバンテージになることは間違いありません。

2.お金になる

エンジニアでブログを書いていたり、発信を積極的にしている人で、単純なお金目的の人は多くはないと思いますが、ブログのアクセスが増加すればお金を稼ぐことができます。

例えば多くのアクセスがあれば、グーグルのアドセンスや、SSPと呼ばれる広告サービスなどを用いた収益化を行うことができます。もしくは、記事広告やバナー広告を集めて、企業と取引をすることも可能でしょう。

ガジェット系のブログを書かれている方の多くが、収益を目的としたブログ運営をしているように思います。かなりざっくりと説明すると、上記の2つがブログを書いたほうがいい理由です。

いや、こんなんなら書かんわ。そう思われる方はまあ無理にブログを開設したり、Qiitaなどの媒体に発信をする必要はないでしょう。しかし、私の知っている限りでも、発信をしたことで受託の案件を受けることができたり、転職で優位に働いた例など確認できています。将来独立や起業を検討していたり、よりよいキャリアパスを手に入れたいという方にはおすすめです。

さて、ブログを書いたほうがいい理由を紹介したので、実際に始めるステップを紹介していきます。

ブログの始め方〜発信のコツ

なんや知らん今日は文章が冗長です。ブログを始める際のステップを紹介します。

1目的・テーマを考えよう
2プラットフォームを選ぼう
3個性を出そう
4たくさん書こう
5うまく書こう
6新しい技術に挑戦しよう
7効率化しよう
8ツールを導入しよう

簡単に流れを説明すると、上記の流れになります。
一つひとつ見ていきましょう。

[1]目的・テーマを考えよう

むやみに始めるのも悪くないですが、軽く目的・テーマを考えておくことをおすすめします。

例えば「将来キャリアパスに役立てる」なのか「広告で稼ぎたい」なのか、いずれかでもブログの内容が変わってくると思います。

また「技術に挑戦するブログ」なのか「ツールを紹介するブログ」なのか、でもブログ運営者のあなたの見え方はかなり違ってくるはずです。

もしかしたら目的によっては自分のブログを作らず、技術共有プラットフォームに情報を発信するほうがいいかもしれない。そういうことを考えてスタートしましょう。

[2]プラットフォームを選ぼう

次はプラットフォームの選び方です。
無料ブログでははてなブログ、livedoorブログ、lineblogがあり、構築からやりたいという方ならWordPressやなどの無料で提供されているCMSもあります。CMSをもとに構築していくものの方がデザインのカスタマイズや収益化などはし易い一方、プラットフォーム上のものを利用するほうがメンテナンスやサーバーの維持費などは必要ありません。

また、はてなブログやQiitaなどはエンジニアの読者も多く、プラットフォーム内で検索、表示されることも多く、発信力は持ちやすいことが特徴です。

ここも目的に合わせて始めるといいかと思います。ただ、最近は始めやすくバズらせやすいはてブから初めて、慣れてきたらWordPressに移行する人も多くいます。とりあえずなんでもいいから始めたいというエンジニアの方は、はてブを利用するといいでしょう。

[3]個性を出そう

ブログを開設したら、次は個性のでる内容を発信していきましょう。個性と言っても、はてブ界隈で炎上しているプロブロガー?のようになれ!と言っているわけではありません。彼らの手法は検索に強い記事を生産し、一方でソーシャルでの拡散もされやすい記事を生産することでサイト全体の評価を高くし、さらに検索流入を増やし、PVを獲得する。PVが上がるため、アドセンス収益やアフィリエイト収益も多くなる、というサイクルを狙ってのことです。また、自己開示をすることでファンも獲得しやすく、ブログ収益の他にサロン収益やイベント、セミナー収益までも狙いやすくなるというメリットがあります。

エンジニアの方でブログを始める際にそのような目的、モデルを作りたいと思っている方は少ないと思うので、方向の違う個性の出し方をおすすめします。

個性を出す方法としては「自分が検索して見つからなかったことを書く」「体験したことを書く」「使ってみた技術のみ書く」「体のいい記事ではなく、リアルな情報を書く」ということによって成り立ちます。

上記のパターンを踏襲し、記事案を感がてみましょう。既存の記事に似たような記事になったとしても、あなたの体験した一次情報は他の人にも役立つものとして評価されるでしょう。

[4]たくさん書こう

また、個性を出すためには、評価されるためには「よく書けるようになること」が大切です。

そのために必要なことは、たくさん書くことです。

また、ブログが評価されたり、多くのアクセスを獲得するためには、最低限の記事数があることや、評価される記事の傾向を理解することがじゅうようです。そのために、まずはたくさん書くといいでしょう。

よく読んでいるブログは、おそらく多くの記事数があると思いますよ。

[5]うまく書こう

ここは優先度は高くありませんが、やはり最低限うまく書くことは重要です。

エンジニアの皆さんであればMarkdown記法やはてな記法を使って記事を書くことは難しいことではないと思います。記法をうまく使いこなすことで、レイアウトもきれいで、情報が整理された読みやすい記事を書くことができます。

ここはそれぞれの感覚によって優先度は変わると思いますが、気になる方のために参考を上げておきます。

「文章作成やメモ書きにも便利、Markdown記法|Web Design KOJIKA17」
「Markdown記法 チートシート」
「はてな記法一覧」
「【WordPress】ライティングを爆速化!Markdown導入プラグイン2つ&記法を簡単に紹介」

あとは一応文章力やSEO対策など、ライティング力の要素は多少あると思いますが、ここでは参考をあげる程度にとどめておきます。

「ブログ、ライターをこれから始める人にオススメの参考書籍9選。ライティング+SEO+印象に残る文章術」
「あなたの記事の検索順位を上昇させるSEOライティングの基礎知識」

[6]新しい技術に挑戦しよう

ブログを中心に技術力の発信を続けるためには、新しい技術に挑戦し、インプット・アウトプットのサイクルを実際に行う必要があります。

とある有名なエンジニアブロガーの方は「技術ブログを書くために、仕事でも新しい技術に挑戦できるようにする。新しい技術に挑戦しなければいけないからより技術力も上がるし、発信したときの価値も上がる」と言っていました。

発信のために書く、というとそこまでするか?と考える方もいそうですが、技術力を上げるための制約の一つとして考えてみるのは悪いことではないでしょう。

[7]効率化しよう

ブログを書く作業や楽しい部分も、少し大変で退屈な部分もあります。そのために、自分なりの工夫を凝らしていくと、ブログを書く時間が楽しくなったりします。

例えば、僕は電源のないカフェでも作業をすることが出来るように、スマホに接続ができるBluetoothキーボードを購入しました。

外出が多く、パソコンの充電がなくなってしまったときでも、スマホはポータル充電器がありますし、Bluetoothキーボードがあれば、パソコンを持っていないときでも作業することができます。

隙間時間でも作業が出来るようになったので、以前よりも書く量が増えました。(エンジニアの方にこれが必要かはわかりませんが、、)

ちなみに今もスマホ+キーボードで書いてます。

[8]ツールを導入しよう

あとはブログを書くことを快適に、楽しくするためには様々なツールやサービスの利用をするといいでしょう。基本的なツールや、便利だと思ったツールを紹介して、この記事を締めたいと思います。

・Google Analytics

リンク:https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/

Google Analyticsは、Googleが提供しているサイト解析のプラットフォームです。WordPressやはてなブログなどでは、Google Analyticsを利用してアクセス解析や、データの確認などが行えます。日々のブログの更新、モチベーションアップにおすすめです。(普通入れると思いますが)

・GoogleAdSense

https://www.google.co.jp/adsense/start/

序盤でも紹介しました、Googleのサイト収益化プラットフォーム。収益化にも興味があるという人はぜひ導入してみてください。審査が必要ですが、審査に通過後は比較的自由に使うことができます。また、どれくらいのアクセスがあったか、とともにどれくらいの収益が発生したか、を確認するのはけっこう楽しいですよ。

・Googleキーワードプランナー

https://adwords.google.com/ko/KeywordPlanner/Home

Googleの提供する、検索ワードのプランニングツール。どのキーワードがどの程度Googleで検索されているか、需要があるのかなど、SEO対策のために知りたいデータを確認できるツールです。ブログを楽しくする方法の一つとして、SEOの勉強を多少してみる、というのはいいかもしれませんね。

・simplenote

https://simplenote.com/

その名の通り、シンプルな機能で利用しやすいブラウザベースのメモ帳サービス。アプリでの利用、ブラウザでの利用ともに使いやすく、エバーノート以上の使い心地だと思います。

思ったよりもおすすめのツールは思いつかなかったですが、上記は最低限覚えておいてもいいと思います。エンジニアの方はコードを書いたり、論文を書いたり、文字を打つ動作には慣れていると思います。ぜひ、ブログも楽しく続ける工夫をしつつ、自分なりに運営をしてみてください。

ブログ始めよう

ブログについて基本的な情報を紹介していきましたが、自分に合うプラットフォームを選択し、自分の目的にあった発信を行えるよう、ぜひ参考にしてみてください。

自分のやっていることや、興味のあることを身の回りにいる人たちに伝えたり、アピールする効果もあるブログ。うまく活用してみてください。